貿易と比較優位の原理

まず、貿易とは歩くにと別の国との間で行われる商品の売買のことをいいます。

次に比較優位についてですが、もう一つこの名前に似た絶対優位というものがあります。

この違いを説明したいと思います。

絶対優位とは「相手と比べて優れているもの」のことです。

例えば、ある計算をしなければならなくなったとき、電卓を持っているAさんと持っていないBさん、どちらが早く答えを出せるかは一目瞭然ですよね。

このような場合を絶対優位を持っているといいます。

次に比較優位とは「相手と比べて比較的に得意なもの」のことをいいます。

例えば、1時間の間で魚を16匹、鳥を2羽捕まえられるAさんと、魚を24匹、鳥を12話捕まえられるBさんがいたとします。

BさんはAさんよりも魚を8匹、鳥を10羽多く捕まえることができるので、どちらの分野から見てもBさんは絶対優位を持っていることが分かりますよね。

では、このような場合はBさんはAさんと取引を行った方がよいのでしょうか。

Bさんの方がどちらの分野でもうまくやれるのなら、Bさんが両方やったほうがいい、Aさんと仕事を分担して獲物を山分けにするとBさんは確実に足を引っ張られて損をする。

直感的にこのように思う方もいると思います。

ですが、実際はこのような場合でもAさんはもちろん、Bさんも取引したほうがいいんです。

なぜかというと、自分の中で「比較的得意な方」に集中できるからです。

確かにBさんはAさんよりも魚も鳥もたくさん捕れます。

しかし少し見方を変えてみると、Bさんは1時間ずっと魚ばっかり捕っていると24匹、鳥ばっかり捕っていると12羽捕れます。ということは、鳥1羽を捕る時間で、魚は2匹捕れるということです。

ではAさんも同じように考えてみます。Aさんは、鳥1羽を捕る時間で、魚を8匹捕れます。

Bさんにとっては「鳥1羽=魚2匹」ですが、Aさんは「鳥1羽=魚8匹」なんですよね。

Bさんは「鳥1羽」を選ぶと、「魚2匹」を失うのですが、もしAさんが「鳥1羽」を選ぶと、魚を8匹も失ってしまいます。Aさんの方が代償が大きいんです。だとすると、Aさんは鳥ではなく、魚を捕ったほうが効率がいいことになりますよね。

ですがそれはAさんの都合ではないかと思い方もいると思います。

実はこれと同じ原理はBさんにも当てはまるんです。

Bさんは、魚1匹を捕る時間で鳥を「1/2羽」捕れる計算になります。よってBさんがさかなを 捕る場合、代償は「鳥1/2羽」になります。一方Aさんは、魚1匹を捕る時間で、魚を「1/8匹」しか捕れません。魚1匹の代償は「鳥1/8羽」なんです。

Bさんが捕る魚の方が高くついてしまいますよね。

だからBさんは、魚捕りをAさんに任せて、自分は捕りを捕るべきなんです。Bさんの視点から見ても、「Aさんは魚、Bさんは鳥」の方が効率が良いことが分かりました。

このように、相手と比べて比較的に得意なものを「比較優位」といいます。

比較優位は相手と協力することで、効率よく作業できることがわかりました。

しかし、もちろんデメリットも存在します。

それは劣位にある産業が永久的に育たないことです。また、貿易に大きなコストがかかる倍は成立しにくいというものがあります。

少し前の日記で貿易摩擦について説明しましたが、その原因と成りかねないのではないかと思いました。