汎化という現象

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心理コンサルタントの白瀧です。

さて、私たちには、知らず知らずのうちに自らを苦しめることになる汎化という現象があります。

汎化とは、対象となるものを拡張して捉えることにより一般化してしまうことを言います。

この汎化に関しては、行動心理学の祖であるJワトソンの、今となってはあまりにも非人道的で行えそうにもない、赤ちゃんを使った実験が参考になります。

彼は、生後11カ月の赤ちゃんのそばに白いラットを置くようにしました。

人間には、基本的に生き物に興味を抱くという特徴これをバイオフィリオと言いますがあるので、赤ちゃんはラットに興味を示し触ろうとします。

そして、赤ちゃんがラットに触った途端、後ろで大きな音を鳴らすのです。

人間は、基本的に大きな音に恐怖を感じます。

そこで、赤ちゃんもこの大きな音に恐怖を感じて泣き出します。

赤ちゃんが泣きやみ、またラットに興味を示して触ったら大きな音を鳴らす。

これを何回か繰り返すと、赤ちゃんは白いラットを見ただけで恐怖を感じて、泣きながらハイハイして逃げ出そうとします。

こうして恐怖の条件づけがなされてしまいます。

すると、その後赤ちゃんは、白いラットだけではなく白いウサギも怖がるようになり、白いぬいぐるみや白くてフワフワしたものまで怖がるようになります。

そして、最終的には、白いもの全般を怖がるようになってしまいます。

たとえば、白衣の看護士さんや白いひげの男性なども怖がって嫌うようになってしまうのです。

これが汎化という現象です。

たとえば、身近なところで言えば、仕事の会議での発言で緊張して失敗してしまうと、仕事の会議だけではなく、人前で話をすること自体に不安を感じてしまって嫌になってしまうことがよくあります。

あるいは、会社の上司との関係がうまく行かず上司の顔を見るのも嫌になると、上司だけではなく、仕事をすること自体も嫌になってしまったりします。

このように、私たちは、知らず知らずのうちにこの汎化という現象に苦しめられています。

この汎化という現象を克服するには、新しい体験を地道に積み重ねて記憶を書き換えていくしかありません。

つまり、先の赤ちゃんの例で言えば、白いものと接する機会を増やし、それが怖いものではないという新しい体験をすることによって古い恐怖の記憶を書き換えていくということです。

この一見遠回りなような方法が、結局は、汎化を克服する一番の近道なのです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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